新tackyのゆったり写真館
男爵資料館
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トラピスト修道院の近くにある「男爵資料館」に立ち寄りました。
ここは、男爵いもの生みの親、川田龍吉男爵(1856~1951)が開いた農場跡地を利用した
資料館です。前から通りかかって気になっていたので今回ぶらりと立ち寄ってみました。
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館内は昔牛舎として使われていた建物を改造し、明治、大正時代にアメリカから輸入された
当時の進んだ農機具や西洋風の調理器具等約5000点が展示してあります。
(以下、資料館の方から聞かせてもらった話と、館内の展示物などからの受け売りです。
少々長くなりますがとても心に残った話なので書かせていただきます。)
龍吉は安政3年(1856年)、四国の土佐(高知県)に生まれました。
父、小一郎は三菱を創設した岩崎弥太郎の右腕として活躍した人で、
民間人初の日銀総裁に なった 男爵の爵位を持つ実力者で元土佐藩郷士でした。
龍吉は明治10年(1877年)、21歳の時から7年間、父の命により
造船の技術を学ぶため イギリス、スコットランドに留学しました。
そこで知り合ったイギリス人女性ジニーとやがて恋に落ちます。
本人たちは深く深く愛し合い、やがてお互いに結婚する意志を固めましたが、
龍吉の父はそれを許しませんでした。
当時の時代背景や元郷士という家柄が外国人を妻に 迎えるということを許さなかったのでしょう。
結局その恋が実ることはなく、龍吉は日本に帰国し、父が決めた日本人の女性と結婚します。
帰国後龍吉は横浜ドックの初代社長になり、 その後 函館ドックの再建のため北海道にやってきます。
龍吉は函館ドックの再建を行った後、上磯町当別のこの地に農場を開き、
当時最先端の農機具を 欧米から輸入し、近代農業の実践に取り組みました。
ここで日本で初めて外国から輸入したじゃがいもの栽培を行い、彼のもつ爵位から
「男爵いも」とひろく呼ばれることに なりました。
留学時代、愛し合う若い二人はデートのときにはよく物売りから焼いたじゃがいもを
買って食べていたらしく、じゃがいもはそのころの懐かしい 思い出の味でもありました。
そして、この当別の地は龍吉が若いころ留学していた
スコットランドの景色に 良く似ていたのだそうです。
龍吉は戦後の昭和26年(1951年)95歳、当別でその生涯を閉じますが、
この悲恋の物語については終生誰にも話さなかったそうです。
ところが、龍吉の死後数十年も経ったある日 、それまで開かれることが無かった
龍吉が使っていた金庫を開けてみたところ、留学時代ジニーから貰った約90通の 手紙と
一束の金髪が出てきたそうです。
きっと龍吉は生涯ジニーへの想いをずっと持ち続けたのでしょう 。
龍吉は妻も子供も全部亡くなった後の92歳になってから、
トラピスト修道院で 洗礼を受けたそうです。その時彼は何を思ったのでしょうか。
で、大変長い前置きでしたが、これがその金庫と見つかったジニーの手紙の一部です。
「×」がキスマークを表すそうで、ジニーは本当に龍吉のことが好きだったのでしょうね。
ほかにもジニーの手紙が展示されていましたが、なんだかとても切なくなってきました。
アメリカから輸入された当時最新鋭の農機具が展示されています。
「口の泡より腕の汗」
龍吉が78歳の時に知人に贈った言葉で、「議論ばかりしていないで働きましょう」という
意味だそうです。うーむ。耳が痛い。。。
静かでとても趣のある良いところでした。
最初に職員の方がポイントをおさえた説明してくれたので、内容が良く分かりました。
子供には少々退屈かもしれませんが、大人がのんびりするには良い空間です。
周りには緑も多く、トラピスト修道院もすぐ近くです。
隣にはレストランが併設されています。私は今回残念ながら行けませんでしたが
次回機会があれば行ってみたいです。とても美味しいそうですよ。
男爵資料館 公式ホームページ http://www15.plala.or.jp/dansyakuimo/index.html
(場所、営業時間などはこちらでご確認ください。)
Comments(6)
- #2: Posted by tacky [RES]
>>1 木蓮 さん
共感いただきありがとうございました。
×で描いたハートマーク。私もとても心打たれました。
もし機会がありましたら、是非気候のよい季節に
おいでになってみてください。私自身ののんびり心安めのための小旅行でしたが、
天気にも恵まれいい景色を見ることができて写真も撮れました。
木蓮さんも一緒に喜んでいただけて私も嬉しいです。
もう少し続きますので宜しければお付き合いください。
- #3: Posted by 滝ちゃん [RES]
×に込められた気持ちを思うと、切なくて、辛くて・・・
自分の力ではどうしようもないこともあります。
髪は女の命です。キットそばにいたかったのでしょう。
なんだか泣けてきちゃいました・・・キット、天国で二人は再会しステキな時間を過ごしているのでは???
男爵芋、見るたびに思い出しますね。。。
新緑の季節、花は咲き乱れいい季節ですね!!
- #4: Posted by タムタム♪ [RES]
もう、うるうるです…
この記念館にこんなにもステキなストーリーがあったなんて!
てっきりイモの事ばっかりなのかとパスしてました。ここを訪れたのにも、きっと意味があるのでは?
機会があったら行ってみます♪
とても素敵なお話ですね。
生涯心に秘め通した、それだけ大切な、深い想いだったのでしょうね。
×でかこんだハートが、けなげですね。
切なくも、心に響く物語ですね。
男爵資料館は、函館にきてからずっと気になっていたところです。今度、是非、一人でこっそり、行ってみようと思います。
木古内シリーズ、どれも美しい風景ばかりで、
拝見していると「心の洗濯」ができます。
tackyさん、ありがとうございます。